トヨタ式改善での目標の立て方

一般的な改善目標の立て方とトヨタ式での改善目標の立て方は、流れが異なります。

一般的な改善目標の立て方

一般的な改善目標の立て方は、次のような流れになりがちです。

「問題発生」→「対策案検討」→「目標値決定」→「対策実施・評価」

この流れですと、問題に対して対策案が出せると思いますが、目標値以上の成果を出すことが難しくなります。

トヨタ式での改善目標の立て方

トヨタ式での改善目標の立て方は、次のような流れで行います。対策案検討と目標値の決定の順序が逆になっています。

「問題発生」→「目標値決定」→「対策案検討」→「対策実施・評価」

トヨタ式では、問題が発生したら最初に「あるべき姿」を考え、それを目標値として決めます。そうすると、「どうすれば問題が解決できるか」という議論でなく、「どうすれば目標値が達成できるか」という、より前向きな議論になります。このときに、高い目標ほど、全体最適が大切になります。