改善の具体的な方法

改善の必要性を発見する

人は毎日、精神的や肉体的なストレスなく物流作業をしたいものです。ところが、毎日同じ仕事の繰り返しですと、何かムダがあっても、それに気づかないことが多いものです。

トヨタ生産方式で物流の改善を行っていくために、まず今行っている物流の仕事に対して目的の追求やムダの発見をします。現場のリーダーがムダを発見することが大切なのはもちろん、作業員一人ひとりが課題意識を持って取り組む必要があります。

現在のやり方を分析する

現在行っている物流作業の方法や流れ、作業時間を調べます。そのときに、実際に現場を見ながら作業現場のあるがままで調べることが大切です。

5回のなぜ質問で着想を得る

問題に対して、5回のなぜ質問で真因を追求します。

あるべき姿を考え目標を設定

問題の解決案を出す前に、理想的なあるべき姿を実現するために、改善の目標値を設定します。

自由なアイデアで改善案を作成

自由な発想のアイデアで問題の改善案を作成します。このときに、全員でトラブルに取り組む姿勢や、全員で考えることが大切です。もちろん現場の制約を考慮しながら、お金をかけないで物流作業の改善ができないかを考えます。

改善の実施

改善を行う前に、現場での物流作業者に対して充分に改善目的や狙いを説明します。

改善実施には、他の部署の方々との連携が必要となる場合があるので、調整が必要になることもあります。

実施後の検証

改善は1回行ったら終わりではありません。物流改善を行った後に、改善ができたかを確認する必要があります。それには、具体的な数字や指標があれば検証しやすくなります。改善後の現状と目標値とのギャップを調べたり、不具合を見直したりします。

最後に、改善がうまくいったのであれば、それをスタッフ全員が定着するようにします。作業スタッフへの周知を行います。作業マニュアルの変更もあるかもしれません。