倉庫の作業効率を高めるには

トヨタ式保管7原則

トヨタでは棚・平置き保管に対して保管7原則という考え方があります。「形状別保管」「縦置き保管」「手の届く範囲」「重量物は中・下段へ」「所番地化」「目で見て分かる異常管理」「流動別保管」の7原則です。

この原則に基づいて、倉庫の保管を効率化することができます。

品目毎に1か所に集められていますか?

倉庫に保管されているものが、同じ商品であったとしても、あちこちに置いてあったとしたら、探すのも大変ですので、作業効率も悪くなります。大きなものであるほど、あちこちに置いてしまいます。適性在庫の考え方に基づいて、保管スペースを確保しておきます。

横に置く必要はありますか?

もちろん、縦置きしてはいけない商品もありますので、すべてではないですが、横で寝かせて置くのではなく、なるべく立てて置く方が、スペースが確保できます。

手の届く範囲に置いていますか?

倉庫のスペースがなくなったからと言って、背の高いラックを作り、高いところに荷物を置いてはいけません。作業が危険になりますし、作業時間も多くかかってしまいます。

このときに、重いものはなるべく下段に置くようにします。

番地で管理していますか?

倉庫では、商品の品番や商品名を見て置く場所を確認することがよくあります。なるべく統一された棚の番地を決めておき、誰でも効率よく作業ができるようにした方が良いです。

レイアウトをきちんとしていますか?

置く場所が決められていることで、誰でも効率よく作業ができるばかりか、異常を発見しやすくなります。レイアウトを決めるときは、よく入出荷する流動的な商品を出入口の近くに、あまり流動的でないものを入口から遠くに置くようにレイアウトします。