物流コスト削減手法3つのポイント
物流コストと言えば物を送るときのコスト、物を運ぶコストを思い浮かべることでしょう。しかし、物流コストは物を運ぶコストだけでありません。つまり物流コストには単に物を運ぶコストだけでなく、他に2つの大きなコストが存在します。それらを削減していくことが、物流コスト削減手法の3ポイントです。
物を運ぶコスト
まずは物を運ぶコスト削減です。物を運ぶためのコストにもいろいろとあります。物流企業がもっとも気にすることは、燃料費と人件費でしょう。燃料費を下げることは、燃料を購入するところと交渉するか、取引先を変えるしかありません。人件費も同様です。
もし物を運ぶことを効率的に行うことができ、物を運んでいる時間を短縮できたら、燃料費と人件費のコスト削減につながります。その手法で代表的なものが3PLサービスです。3PLサービスで輸送コストを下げることができ、さらには日時やルートを限定できると安く荷物を運ぶことができます。
物を梱包するコスト
物を運ぶときは裸で運ぶこともありますが、たいていは物流では梱包が必要になります。パレットに乗せたり、パレットに乗せてラッピングしたり、ダンボール箱に入れたりします。そのコスト削減としては、燃料費や人件費と同じです。梱包材のコストを下げたり、効率よく梱包をしたりして、コスト削減を行います。
運営のコスト
運営のコストとは、物を運んだり物を梱包したりするときにかかる時間、つまり人件費にもつながることですが、物流業務を行う全体的な運営のコストを下げていくことです。
物流の仕組みを作ったり、物流パッケージを導入したりと、さまざまな運営コストの削減方法があります。
これは、経営資源にもかかわることです。経営資源の中で最も効果的なことは、人の教育です。人の教育と物流を結び付けたものとして、トヨタ生産方式があり、運営コストの大きな削減につながる可能性があります。