トヨタ生産方式で物流改善
トヨタ生産方式は、製造業現場のみならずオフィスでの仕事にも取り入れられてきている方法です。もちろん、物流業界でも取り入れられています。
このコラムでは、当社で取り組むトヨタ生産方式での物流改善のポイントを、いくつかご紹介いたします。
なぜなぜ分析による物流改善
当社では、物流業務において問題や課題が発見されたら、必ず「なぜなぜ分析」を行い、改善策を検討してミーティングに臨みます。それにより、問題の再発防止や物流効率の改善にも取り組んでいます。
なぜなぜ分析は、物流改善の基本となります。
見える化による物流改善
問題や課題が発見されたり、それらを解決したりしたら、それを特定のシートに記入し、壁に貼りだすことになっています。日時や担当者名、問題や課題の内容を記入することはもちろんのこと、なぜなぜ分析の内容、改善策などです。
そして、改善されてルールが変更になった場合には、それをミーティングなどで全員と共有します。
見える化も、物流改善の基本となります。
あんどんによる物流改善
あんどんとは、ろうそくを入れて、暗闇を照らすものです。提灯とは違い、持ち歩かずに、看板のような役割を果たす場合があります。トヨタ生産方式における「あんどん」は、目印のことです。
例えば、出荷時に広い保管スペースの中から、出荷対象の品物をピッキングするとします。すると、不慣れな人であれば、棚から品物を探し出すのに時間がかかります。そこで、ピッキングする品物が保管されている棚にあんどんを設置しておき、そこが光るようになっていたら、すぐに品物を発見することができます。
あんどんを設置し、仕組み化するだけでも、かなり物流改善ができます。
トヨタ生産方式には、他にも物流改善の方法がいくつもあります。もし貴社の物流倉庫で、ピッキングミスや出荷ミスが重なっていて、それを改善したい場合には、ぜひ当社のロジスティクス・コンサルティングをご検討ください。