物流改革を成功させるための要点

物流改革を成功させるために最初に考えること

物流改革を行うために最初に考えるべきことは、「物流改革の目的」です。どのような目的を社員の共通認識として物流改革を行うかを決めないと、物流改革を行っているときに、「あれも、これも」とさまざまな要求があり、物流改革が複雑になってしまう恐れがあります。

物流改革の目的を共通認識として持ち、その目的に沿った方向に判断していく必要があります。

物流の顧客は誰か?

物流改革は、単に自社のためだけの理由で行うのであれば、もしかしたら、物流改革後に、顧客に対して、多大なる迷惑をかけてしまう恐れがあります。

例えば、社内の部署ごとの責任を明確にしたとします。すると、それがルーチンワークであれば問題は起きにくいのですが、突発的な事故が発生したときに、その責任がだれか、責任のなすりつけ合いを行って、問題解決に至らない場合があります。

そのために、顧客への納品がおろそかになってしまったら、顧客から見放されて、会社は倒産してしまいます。

顧客が求めている価値は何か?

本来、物流改革は、顧客により高度な付加価値を提供するために行うべきことです。その価値を見極めないと、物流改革が顧客を失う方向に行きかねません。

物流改革で我が社に求められる成果

顧客のサービスを高めたとしても、それがコスト増大につながってしまったら、利益が圧迫されかねません。コストが余計にかかるようになった分を、顧客に請求したら、これも顧客離れが起こってしまいます。

そこで、「物流改革を行うことで、顧客が求める価値を満たしつつ、コスト削減を行う」というように成果を決めてしまったら、そのように物流改革が起こるようになります。

物流改革の計画は?

最後に計画です。いつ物流改革が行われたらいいのか、どこの部分を改革するのか、誰が担当なのか、どのように物流改革を行うのか、どれだけ改革を行っていくかを決めます。物流改革の計画がスムーズに行われるように、計画を立てます。