物流コストの削減事例

物流コストの種類

物流コストには、厳密には固定費とランニングコスト、人件費があります。固定費は、倉庫や棚などの固定資産になります。これらは、耐用年数の期間で減価償却されることが一般的です。物流倉庫の電気代は、物流の量が変化しても、あまり変化しないので、固定費に入れます。

ランニングコストとしては、トラックの燃料費です。物流の量に応じて変動するコストになります。

案外忘れられることとしては、人件費です。「人件費は変わらない」と思われるかもしれませんが、人時生産性のように、人ひとりが生産できる量は、人によって異なります。人は教育訓練などによって、生産性を高められる。つまり、コストを削減できることにつながります。

物流コスト削減事例、棚の位置の見直し

工業部品のネット通販をしている企業の物流倉庫で、今までは型番の順番に棚が並んでいました。商品は、よく売れるものと、あまり売れないものがあります。そこで、よく売れる商品を手前に移動させ、あまり売れないものを奥の棚に置くようにしました。

すると、毎日のピッキングの時間が早まり、人件費を削減することができました。

物流コスト削減事例、倉庫の5S活動

物流倉庫で、倉庫の5S活動が正しく行われていないところがありました。そこの5S活動を行うことにより、品物を置く位置を工夫し、先入れ先出しを徹底するようにしました。

すると、倉庫内での事故が減り、フォークリフトの移動も容易に行えるようになりました。