物流コンサルタントの仕事

物流コンサルタントの仕事内容をご存知でしょうか。コンサルタントと言えば、ご依頼があった会社に顧問として入り、問題解決のためのアドバイスをすることが仕事です。物流コンサルタントは、物流を行っている企業に入り、支援を行うことが仕事です。

物流コンサルタントの仕事の種類

物流コンサルタントと言えば、ニッチな仕事かと言えばそうではありません。物流における問題や課題は、企業の規模や物流の内容にさまざまあります。物流コンサルタントと一言でくくることができるものではなく、コンサルタントによって得意分野があります。

物流コンサルタントに依頼するタイミングは、主に次の3種類です。

  1. 1. リードタイムの改善
  2. 2. 物流ソフトの導入
  3. 3. 物流設備の導入

それぞれについて解説いたします。

リードタイムの改善

もっともスタンダードな物流コンサルティングの仕事としては、リードタイムの改善が挙げられます。リードタイムとは、簡単に述べると、物流の作業時間のことです。例えば、出荷伝票が出力され、その品物を棚からピッキングし、それを箱詰めする作業があったとします。そのような目的を達成するまでの作業の時間をリードタイムと呼んでいます。

リードタイムを短縮することができたら、物流倉庫の生産性が上がり、より多くの利益を出すことができるようになります。

リードタイムの短縮では、そのフレームワークとして、トヨタ生産方式が有名です。物流コンサルタントは、トヨタ生産方式をベースとして、独自の物流改善を支援することが一般的です。

物流コンサルタントの仕事としては、主要ラインのリードタイムを計測し、それを改善していくための手法を提示します。

物流ソフトの導入

次に物流コンサルタントの仕事として、物流ソフトの導入があります。物流ソフトには、出荷伝票を出すだけの小さなソフトから、物流倉庫全体をセンサーで把握するなどの大掛かりなものまであります。

小さなソフトを導入するにしても、経験のない人が行えば、時間がかかりミスもあるものです。場合によっては、「導入したシステムが自社の業務に合わなかった」という事態さえ起こり得ます。

物流ソフトの導入に詳しい物流コンサルタントに相談すれば、自社に合ったソフトウェアの選択から、スムーズな導入、運用までをご支援いただけることでしょう。

物流コンサルタントの仕事としては、物流会社の業務内容を把握し、ソフトウェアで効率化できるかどうかを検討することから始めます。

物流設備の導入

物流設備の導入とは、ベルトコンベアがあったり、機械が棚から自動でピッキングしてくれたりと、物流倉庫を機械化することです。

物流設備は、一度導入してしまうと、物流ソフトよりもリニューアルが難しくなります。物流設備の導入は、それこそ、物流コンサルタントに依頼すべき案件となります。

物流コンサルタントの仕事としては、物流設備を導入するに値するのかどうか、物流設備を導入せずに改善できるかどうかの検討から入ります。