物流費削減の方法
物流費を削減するためには、単純に費用だけを見るのではなく、QCTで考えるとイメージしやすいです。QCTは、Quality(品質)、Cost(費用)、Time(時間)の略です。それぞれ、物流費に当てはめて考えたいと思います。
Quality(品質)
物流でのQualityは、「物流品質」といいます。物流品質とは、正しい場所に求められたものを、決められた時間に配送することです。
もし、間違った場所に品物を送ってしまうと、送り先に謝りながらその商品を送り返してもらい、正しい送り先に納期が遅れてしまうことを連絡するなど、さまざまな作業が発生してしまいます。物流品質を高めることで、余計な費用がかからなくなる。つまり物流費の削減ができるわけです。
Cost(費用)
物流でのCostには、さまざまなものがあります。物流倉庫が建っている場所の土地代がありますし、人件費も場所によって異なります。都心に物流倉庫を持つと需要地に近く、次に紹介するTime(時間)を縮めることで物流費の削減ができます。その反面、土地代が高くなり物流費が増大してしまいます。
Time(時間)
物流での時間は、品物を届ける時間もあれば、品物を倉庫に滞在させておく時間があります。
品物の送り先に近い場所に倉庫があれば、早く品物を届けることができるので、それだけ人件費やガソリン代がかかりませんが、都心に近ければ土地代が高くなるというジレンマがあります。そういったことから、トータルでの物流コストを考える必要があります。
品物を倉庫に滞在させておけば、品物が置いてある場所を占拠するので、その分の土地代がかかります。できる限り、品物を流通させた方が物流費の削減ができます。