ピッキングの活用用法とは?物流におけるピッキングの重要性について
物流ピッキングの付加価値
物流でのピッキングとは、出荷すべきものを指定の数量だけ、棚から取ってくることです。出荷伝票に対して、指定されたものを指定された数量だけ、棚から持ってきたら、ピッキングの作業は終了です。
しかし、それだけではピッキングの役割を果たしただけに過ぎず、付加価値はあまりありません。
ピッキングの役割は、出荷するものを持ってくるだけでなく、ピッキング時に数量を数える棚卸や、品物を置く棚の位置を確認して改善に活かすなど、他にも役割を持たせることができます。
ピッキング時の棚卸
ピッキングをするときには、品物が置かれた棚まで行って、品物を取り出すわけですから、そのときついでに品物を在庫している数量を数えることができます。その数量と、在庫管理システムの数量が一致しているかを確認することができます。
そうすることで、常日頃から在庫管理システムの在庫数量と、実際の棚の数量が一致するようにできます。
改善を考えながらのピッキング
品物をピッキングするためには、棚の位置まで移動する必要があります。よく出荷される商品は、ピッキングする回数分だけ、人の移動距離が長くなります。自動化されている物流倉庫でも同様に、機械も移動距離があります。
移動距離が長いと、その分だけピッキングに時間がかかり、コストがかかることになります。
そこで、ピッキングをしながら、棚の位置が適切なのか、もっと効率的にピッキングができる位置はないのかを考えながらピッキングすることで、ピッキングに付加価値が出てきます。
ピッキングのミスの改善
ピッキングしているときに、何等かのミスをしてしまったり、エラーを発見したりする場合があります。その場合には、それを無意識のうちに改善したり、放置したりしてしまうのではなく、それに気が付いて「なぜミスやエラーが発生したのか」を追求するようにすることで、よりよい物流に改善することができます。
改善がある場所には、きっかけがあったり、問題意識があったりします。ピッキング時でも、「もっと効率的にできないだろうか?」とか、「問題はないか?」などの問題意識を持って取り組むことで、付加価値が出てきます。