ムダがムダを呼ぶ物流の悪循環を改善するには?
トヨタ自動車では、物流での最悪のムダを「在庫を持ちすぎること」と位置付けています。物流では、このムダがムダを生むという悪循環がおきます。このコラムでは、物流において在庫を持ちすぎるというムダが発生したら、連鎖的にどういったムダが生じるかを考えたいと思います。
倉庫・スペースがたくさん必要になる
在庫を持ちすぎてしまったら、まず考えられることが、在庫を置いておく倉庫やスペースが必要になることです。そうすると、その土地代がかかってしまうばかりか、倉庫で必要なパレットや保管容器などの備品が必要になり、そういった倉庫やスペースに付随するムダが発生してしまいます。
管理する人がたくさん必要になる
在庫を持ちすぎてしまったら、その在庫を管理する人がたくさん必要になります。もちろん、その人たちの人件費がムダになってしまいますが、在庫管理をする人のための伝票やシステムが必要になってくるというムダが発生します。
運搬する人がたくさん必要になる
在庫があれば、それを運搬する人が必要になります。そうすると、運搬費用が余計にかかってしまうばかりか、運搬のためのトラックや台車、リフトといった設備が必要になったり、メンテナンスの手間が多くなります。
ムダの悪循環を改善する方法
ムダの悪循環を改善する方法にはさまざまあると思いますが、やはり根源となっている「在庫を持ちすぎる」ということを改善することからはじめるべきでしょう。