物流・在庫の基本的な考え方

トヨタ生産方式では、物流と在庫の関係について「一心同体」と考えます。在庫数が減ることで、在庫管理コストや棚卸しの手間、節税につながります。しかし、必要なときに在庫が無いことは問題です。

在庫を減らしすぎたら、「欠品」になってしまいますので、それは、「サービスの低下」につながってしまいます。そうなれば、顧客を失い、コスト削減どころではありません。

物流のあるべき姿

物流のあるべき姿は、「平準化」「リードタイムはできるだけ短く」「標準化」「在庫は出来る限り少なく」ということが基本です。

後工程はお客様

物流では、「後工程はお客様」という言葉があります。後工程とは、後に行われる工程のことです。例えば、物流の流れでは、店舗からの発注があり、その受注分を納品します。納品のためには、トラックで荷物を運んだりしますが、その前に、受注分を梱包しなければなりません。

この梱包作業の次に行われる運搬作業ですが、梱包作業からすると運搬作業は「後工程」ということです。

この後工程のことを考えて前工程を行っていくことで、「あるべき物流」の流れが決まっていきます。

この考えの根底には、もちろん必要な物を必要な時に必要な量を運ぶという「Just In Time」があります。