平準化とは
以前のコラム「トヨタ生産方式のキーワード」では、平準化とは、「量や種類を平均化する事。生産性を揃えることも同義」と述べました。この平準化について、もう少し詳しく説明したいと思います。
量を平均化する
量を平均化することとは、どの日やどの時間でも、量が平均化されていることです。
量とは主に物流の量のことです。量が平均化されていないと、量のピーク時に人を集中させる必要があり、量が少ない時間には人が余ってしまい、ムダが発生してしまいます。
種類を平均化する
種類を平均化することとは、物流の種類です。これも量の平均化と同様に、物流の種類が一定の方が、ムダを抑えることができます。
例えば、パレットで運ぶものが朝だけに集中したとしたら、フォークリフトを朝だけ使用して、他の時間ではフォークリフトは使用しなくなります。「朝だけだから」言って、朝だけフォークリフトをレンタルするわけにはいきません。
まとめ
このように、量や種類が平準化されていないと、物流のためのスペースや人員、設備等をすべてピーク時に合わせて調達する必要があります。そして、ピーク時以外には、手持ちが発生してしまい、ムダとなります。
物流コストの削減では、平準化は基本中の基本となりますが、案外この平準化を見落としている倉庫も多くありますし、当社も日々改善です。
トヨタ生産方式での物流コスト改善なら、当社のコンサルティングをご検討ください。