適正在庫を始めませんか?
適性在庫を決めておくと、ムダに在庫を置かなくてもよくなり、発注するときにミスが生じにくくなるなどのメリットがあります。適性在庫を行うためには、最初のステップは「基準在庫を決めること」です。
適性在庫の計算式
適性在庫は、次の計算式で求めることができます。
「調達リードタイム内における平均出荷数」+「調達リードタイム内における変動対応分」+「最低限の安全在庫」
平均出荷数は、日々の出荷数の変動がある中、その平均を取った出荷数です。しかし、これだけですと、平均上回った注文が入ったときに在庫が足りなくなって困ります。そこで、出荷量が最も多い日に合わせて、その足りない分を「変動対応分」として在庫しておきます。
これで安心ではありません。それは、過渡的な出荷対応です。今までで最も多い出荷数だけであれば、それを上回った注文に対応できないので、最低限の安全在庫をしておきます。
適性在庫の進め方
売れ筋のものから、売れないものまで、ABCランクを付けていき、在庫として持つべきものと、在庫しないものを区別します。在庫を持つものは、それぞれに基準在庫を設定します。
基準在庫は1回設定したら終わりではありません。定期的に見直しを行います。
そして、在庫は古いものを先に出し、新しいものを奥に置くように、「先入れ・先出し」ができる保管・入出庫方法や倉庫のレイアウトを改善していきます。