トヨタ生産方式の省人化とは
ネット通販の倉庫で在庫管理やピッキングを行っているとします。その作業には人が介在しますが、その人数が少なく、トラブルがなく、対応できる件数が多ければ多いほど、効率よく作業が回っていると言えます。
ここでは、トヨタ生産方式での人の減らし方について述べたいとお澪ます。
省人化とは
トヨタ生産方式では、改善によって一人単位で人を減らすことを「省人化」といいます。
例えば、ネット通販の作業を改善して0.5人の人工が減ったとしても、その作業には一人必要ですので、省人化とは言えません。作業を減らして一人必要なくなったら、省人化したと言えるのです。
省人化の考え方
人が行う作業の中には、必ずムダが存在します。そのムダを出来る限り取り去っていくことが大切だということは、皆様もそのように思うことでしょう。
では、そのムダを取り去って多少の時間の余裕ができたとします。しかし、今現在、その作業をしている人がいなくなったら、作業が終わりません。ですので、余った時間で他の作業をするという発想が生まれます。
そのように、さまざまな人が少しずつ余った時間を、とある作業に集中させることができたら、その作業をするための人員が削減できる可能性があります。
単ン位、今現在行っているムダを削っていくだけでなく、余った時間を別のことに使えないかどうか、どのようにしたら別の作業を行えるのかを考えることで、省人化につながっていきます。