在庫の目標管理

コラム「適正在庫を始めませんか?」では、基準在庫について述べました。このコラムでは、適性在庫運用を1歩進めて、目標管理にについて考えたいと思います。目標管理を導入することで、さらに在庫のムダを軽減することができます。

適性在庫での限界

適性在庫を決めて、その在庫数になるように調整をしていくことで、注文があったときに在庫が無かったり、ムダにたくさんの在庫を持ってしまったりすることを防ぐことができます。

しかし、平均で物流を考えている基準在庫では、基準の在庫数になるように発注を繰り返すので、在庫数を削減していくことができません。基準に合致しない日は、在庫が余ってしまうことがあります。

目標管理

目標管理は、目標在庫や発注目標、発注実績を管理し、それを見える化して、日々の勝ち負けが見えるようにします。すると、競争化原理が働き、在庫のムダをさらに軽減することができます。

このようにして、何の利益も生まない不良在庫・過剰在庫・滞留在庫の整理を進めれば、さらに生産性向上や倉庫のスペース有効活用、物流品質の改善につながります。